もしかしたらこんな風に大学の学部選択をやや適当に行っている受験生は割と多いのではないでしょうか。例えば、とにかく第一志望の大学に行きたいので、その学部学科で何をやるのかよくわからないけど乱れうちする人。
あるいは何をやるのかよくわからないけどとりあえずネームバリューで選んだ人。
あるいはみんなが受験するからという理由で周りに流されて明確な意思を持たずに受験する人。
要は学部で何をやるのかを調べず何も考えていない思考停止状態の人です。
これ、実は僕のことです。
そして皮肉なことに世の中には僕と同じように入る学部(僕の場合は学部の中の学科)を間違えてしまった人がある程度います。
そしてそういう人は受験前に何も考えていなかった人で、入学してやっと授業で何をやるのかわかるのですが入学してからではもう遅いのです。
この記事は僕のそんな学科選びの失敗談となっております。この記事を読むことで学部選択の大切さを痛感していただければいいなと思います。
学部選びに失敗した
以下しばらく僕の体験談とその感想が続きます。
僕の学部は文学部で学科は英米文学というものを専攻しています。「英米文学」と聞いて皆さんは何を想像するでしょうか。
おそらく英語を勉強して話したり、そして外国の方と交流でもするのかな、と思うかもしれません。確かにこれは半分正しいです。
僕は受験生のころ大学生になったら英語の勉強をしたいだとか、英語を話してみたいと思っていました。なので英米文学を受験したわけなんのですが… 「英米文学」という漢字をよく見てください。
「文学」と書いてありますね。 そう、英米文学ではもちろん英語の勉強もするし英語を話す授業もあります。しかし授業としてはそれに加え「英=イギリス」「米=アメリカ」の文学の勉強をしなければいけないのです。
これの何が問題かというと、僕は受験ではがちがちの日本史選択者で世界史には拒絶反応が出るほどでした。理由はいたって簡単で高校の世界史の先生があまり好きではなかったこと、カタカナが全く覚えられない、ある程度勉強はしたものの一向に覚えられない、といった理由があって僕は世界史が大嫌いなのです。
また同じ英米文学専攻の僕の友人はほとんどが受験の時世界史を使っていました。7割くらいが世界史選択者な印象です。なので彼らはある程度の基礎はできているのです。
それなのに僕は一から勉強しなければいかないのです。
こんな状態で英米文学が好きだといえる人はそうそういないでしょう。そして僕もその一人です。
大学では単位というものを取得しなけらばいけなくまあ簡単に言えばテストで及第点をとってくださいというわけなんですが、世界史の知識、そしてそれに対して全く興味がない僕にとってそれは地獄以外のなにものでもありません。
そんなわけで大学1年の米文学の中間テストでは軽く0点でした(笑)
まあ最終的に期末テストは死にもの狂いで勉強したので何とか単位は取ることができました。
また何気に苦労したのが文学の授業以外で読む普通の英文でさえ世界史の知識を常識としている点です。
文学の授業から離れてリーディングの授業になってもそこで扱う文章は例えばイギリスの文学者や詩人、あるいは有名な言葉、歴史などの知識が必要になることも多いです。
さすがにこれには参りました。
で、話をもとに戻すと、このように受験前に自分が受ける学部のことを何も考えないで受験して良くも悪くも受かってしまいそこに進学すると、僕のように嫌いなもの、興味が全くないものを勉強せざるを得なくなってしまうのです。
大学4年間を決して無駄にしてほしくないので是非この記事を読んだ受験生は今一度志望校の学部学科をよく調べてみてください。
それではよいキャンパスライフを
その前に受からないとダメか(笑)
※入学して半年以上が経過していますが、最近は英米文学にもだいぶ慣れてきました。まあどんな川に住むのかではなく、住んだ川でどうやって住むのかというのもわりと大切かと思います。